
邦題:MaXXXine(マキシーン)
原題:MaXXXine
監督・脚本:タイ・ウェスト
主演:ミア・ゴス
共演:ケビン・ベーコン、エリザベス・デビッキ、リリー・コリンズ、ジャンカルロ・エスポジート ほか
製作:A24
日本公開:2025年6月6日
ジャンル:ホラー/スリラー/スラッシャー
『MaXXXine(マキシーン)』は、2024年製作/2025年日本公開のA24ホラー映画。
タイ・ウェスト監督と女優ミア・ゴスのタッグによる『X エックス』(2022)、『Pearl パール』(2022)に続く 三部作の最終章 です。
1980年代ハリウッドを舞台に、“唯一生き残った女”マキシーンの夢と悪夢を描くサスペンス・スラッシャー。
前作までの血塗られた因縁を背負いつつ、彼女は新たな舞台=映画界で「スター」を目指します。
あらすじ(ネタバレなし)
1979年、テキサスで起きた大量殺人事件から唯一生き残ったマキシーン。
6年後の1985年、彼女はハリウッドで女優としての夢を追い続け、ついに大手ホラー映画『ピューリタン II』の主演を射止める。
しかし、街では「ナイト・ストーカー」と呼ばれる連続殺人鬼が暗躍しており、女優仲間が次々と犠牲に。
さらに、彼女の過去を知る謎の男が接触してくる。
夢を追うはずのハリウッドが、再び悪夢の舞台となっていく――。
感想・レビュー(ネタバレなし視点)
主人公マキシーンの進化
『X』では“生存者”、『Pearl』では“狂気の芽”を描いた本シリーズ。
今作のマキシーンは「夢を勝ち取る女」としての姿が強調され、恐怖の中でもスターとして輝こうとする執念が際立っています。
1980年代ハリウッドの再現
ネオンの街並み、映画館の看板、パーティーシーンなど、80’sの退廃的な空気感をリアルに再現。
表の華やかさと裏の闇(連続殺人鬼や業界の腐敗)が対比され、舞台そのものが不気味なキャラクターのように機能しています。

ホラー演出の特徴
タイ・ウェスト監督らしく、派手なジャンプスケアよりも「静かな緊張」を重視。
視線、沈黙、ネオンの明滅といった細部で不穏さを積み重ねていくスタイルです。
ネタバレあり考察・見どころ
⚠️ 以下はネタバレを含みます ⚠️
父親の正体
マキシーンを追う探偵の正体は 彼女の父親。
過去の罪と因縁が彼女の前に姿を現し、「生き残っただけの女」から「過去を克服する女」への成長を描きます。
連続殺人鬼ナイト・ストーカーとの交錯
実際の80年代LAを震撼させた事件を下敷きにしつつ、フィクションと絡めることで物語にリアリティを与えています。
マキシーンの仲間が犠牲になっていく展開は、彼女が成功を掴む裏で流れる血の代償を象徴。
衝撃のグロ描写
シリーズらしく過激な描写が満載。
金玉を踏み潰すシーン
顔をショットガンで吹き飛ばすシーン
フィルムリールに血が滴る演出
など、映像的ショックと映画業界の暗黒面を重ねています。
ラストシーン
マキシーンは恐怖を乗り越え、主演女優としてスポットライトを浴びます。
しかしその姿は「勝者」であると同時に、「血にまみれた存在」。
監督は“成功と破滅は紙一重”というメッセージを残し、余韻を観客に委ねています。
『MaXXXine マキシーン』は、単なるホラー映画ではなく、
「ホラーの女王が誕生する瞬間」 を描いたシリーズの完結編です。
評価項目 点数(5点満点)
ストーリー ★★★★☆
恐怖演出 ★★★★☆
キャラクター造形 ★★★★☆
映像美・80年代表現 ★★★★★
総合おすすめ度 ★★★★☆(4.5/5)
